【よくあるミス】就活生がよく間違えるエントリーシート(ES)の作成について
こんにちは、ろいすうです。
今回は、就活生のエントリーシート(ES)を添削するなかで、よく陥りがちなミスをご紹介いたします。
ずばり・・・「最初の結論と最後の結論が一致しない」です。
これを聞いて、びくっとした方もいるかもしれません。
あるいは、「自分は大丈夫だ」と思った人もいると思います。
しかし、この最初の結論と最後の結論が一致しないという現象は、文章の中身がよくできている人ほど陥りがちになるなと思いました。
今回は、具体例を交えて、どのようにすれば間違えないかを説明していきたいと思います。
1.最初の結論と最後の結論が一致しない文章とは
はじめに、例文を見てください。
例:学生時代に力を入れたこと
私は大学時代TOEICのスコアアップを力に入れました。
大学2年生の時、私のTOEICのスコアが450点しかなく英語力に自信がありませんでした。
しかし、何事も負けず嫌いな強みを生かして、TOEICの勉強会のサークルに所属しました。
そのサークルの中では20人中、下から3番目とかなり低い順位だったため、なんとか10番以内に入るため、日々猛勉強をしました。
私は、実際に英語しか使えない環境に身を置くほうが良いと考え、3年生の春休みに短期留学をしました。
そこで、英語しか使わず、日本語を禁止にすることで、英語で考える力が付きました。
その結果、大学3年の秋にはTOEICのスコアが700点となり、9位に入ることができました。
このように、苦手なことを積極的に挑戦することで目標を達成することができました。
いかがでしょうか。
この文章では、TOEICを上げるために努力したことは伝わると思います。
ただし、負けず嫌いな性格をどう生かしたのかが不十分な説明となっております。
そのため、一貫性を保つためには以下のような文章にしたほうが良いです。
訂正例:学生時代に力を入れたこと
私は大学時代TOEICのスコアアップを力に入れました。
大学2年生の時、私のTOEICのスコアが450点しかなく英語力に自信がありませんでした。
しかし、何事も負けず嫌いな強みを生かして、TOEICの勉強会のサークルに所属しました。
そのサークルの中では20人中、下から3番目とかなり低い順位だったため、なんとか10番以内に入るため、日々猛勉強をしました。
私は、実際に英語しか使えない環境に身を置くほうが良いと考え、3年生の春休みに短期留学をしました。
留学先でも、周りより英語が話せないという悔しさを経験しました。
そこで、誰よりも英語力を伸ばしてやるという思いで「日本語を一切使わない」、「日本人と関わらない」といったストイックな環境を自分で作りました。
その結果、大学3年の秋にはTOEICのスコアが700点となり、9位に入ることができました。
このように、周りに負けたくないという気持ちを活かして、厳しい環境の中でも前向きに取り組むことができたため、達成できたと考えます。
*
いかがでしょうか。
このように、負けず嫌いを活かして努力することができることをPRしているということが良く伝わると思います。
一貫性があるかどうかで、読み手への伝わり方は大きく変わります。
2.最初の結論と最後の結論を一致させるためには
では、どのようにすれば最初の結論と最後の結論が一致するようにできるのでしょうか。
それは、文章を書く過程で最初の結論を何度も確認することです。
そうすることで、文章の途中で内容が変わっていないか、意識することができます。
また、場合によっては作成途中で「別の言い方で結論を書くほうがいいな」など気づきを得ることができる可能性があります。
文章を作るのは1本の木を描いていくのと同じだと考えております。
1本の太い幹を作り、そこから枝葉に分かれていく。
けれども、芯となる部分は変わらない。
こういう文章を心掛けることで、書き方が変わってくと思います。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、せっかく文章が良くかけているのに、最初の結論と最後の結論が一致していない、というすごくもったいないエントリーシート(ES)を何度も見てきたので、この際まとめてみました。
でも、ご安心ください。
ここまで、書けていれば、エントリーシート(ES)の完成度は十分高いと考えております。
なぜなら、エントリーシート(ES)に書くための幹や枝葉を書くことができているからです。
幹や枝葉ができていれば、あとはつなぎ直すだけで見せ方が一気に変わります。
あと一歩で苦しむ人もいらっしゃると思います。
でも、そこで挫けずにもうひと踏ん張りすれば自分自身が納得できるエントリーシート(ES)ができると、私は信じています。
最後までご覧いただきありがとうございました。