就活における企業の選び方について
こんにちは、ろいすうです。
就活の相談を行う中で、「どのように企業を絞ったらいいですか」という質問をよくいただきます。
そこで、私が考える企業の絞り方について、話をしたいと思います。
そもそもですが、企業を全部知ってから選ぶなんて、不可能です。
東京証券取引所に上場している企業で、一部上場企業と言われる企業ですら
約2188社あるといわれております。(2020年12月25日現在)
それを就職活動の期間中に調べきるというのは、ほぼ不可能ですし、それ以外にもやるべきこと(面接対策、SPIなど)がたくさんあります。
じゃあどうすればいいのか。
例のごとく、結論から申し上げると、その方法とは
「業界全体を俯瞰してから、各企業を見ていく」
です。
1.まずは業界を知ろう!
まず初めに皆さんは、業界をいくつ言えますか?
ざっと書くだけでも以下となります。
・自動車および機械
・エレクトロニクス機器
・情報通信、インターネット
・インフラ(電力、ガスなど)
・素材(化学など)
・金融
・証券
・食品
・農業
・医薬品
・日用品
・エンタメ
・建設
・不動産
・物流、運輸
・流通
・外食
・教育、サービス(学習塾やウェディングなど)
ざっと、書くだけでも18以上あります。
ここからさらに、自動車、業界の場合
・自動車製造、バイク製造、トラック製造、タイヤ製造、自動車部品製造(エンジン、コンプレッサー、ブレーキ、シートなど)、中古車販売、新車販売など、さらにたくさんあります。
このように、まずは業界全体を知り、その中でどの業界に自分自身がワクワクするのか、という感覚的な部分でまずは絞ってみるといいです。
じゃあ、ワクワクしない業界を受けなくていいのか?と考えると思いますが、それは是非説明会など受けてみて自分の考えが変わるかどうか、念のため確かめるのがいいと思います。
今はオンライン説明会がありますし、youtubeなど活用するのもいいと思います。
もし、説明会を受けて、やっぱりワクワクしないのであれば、その業界以外を受けてみるほうがいいと思います。
ただし、決して表面の知識だけで取捨選択しないように気をつけてください。
あとから、この業界も受けておけばよかったー、と思わないようにするために、ワクワクしない業界でもあえて調べてみることをオススメします。
そこまで業界全体を知ることをオススメする理由はしっかりとあります。
それは、新卒採用だけなんです!
こんなにも業界がばらばら、多岐にわたるのにも関わらず一斉に受ける権利があるというのは。
転職市場でも第2新卒という言葉ができつつあり、時世は変わりつつありますが、新卒採用ほどの募集はありません。
また、今後一斉採用を取りやめるという動きもあります。
しかし、新卒一括採用がある限りは、その新卒採用ブランドをフル活用し、様々な業界を見て、ワクワクする、しないを是非体感していただきたいと思います。
2.業界を絞ろう!
さて、ここからはある程度業界を知り、自分の中でワクワクする、しないの分別がある程度できた方は、次のステップです。
それは、「自分がワクワクする仕事を考える」です。
わかりやすい例を1つ出してみます。
研究開発、マーケティング希望などの人もいると思いますが、それらは一旦おいて、全員営業で働く姿をイメージしてください。
自分が営業マンとして活動します。
その中で、
①自分のブランド、価値で買ってもらう。
②自分ではなく、自社の商品、サービスを提案し買ってもらう。
①と②、どちらの営業スタイルの方がワクワクしますか?
これは一般的に有形商材、無形商材を取り扱う業界のどちらかに絞る時の設問です。
もし、①と答えた人は、無形商材、つまり人材、教育、介護などが向いている可能性が高いです。
②と答えた方は、有形商材、つまり日用品、家電、不動産などが向いている可能性が高いです。
もちろん、あくまで可能性の話なので、必ずしもそうとは言い切れません。
ずるい言い方だな、という人もいます。
しかし、大事なのは、相手に誘導されて決めるのではなくそういったいろいろな情報から、ヒントをもらい、最終的に自分自身で「決める」ことです。
本当に大事です。「自分自身で決める」ことは。
それ以外にも、お金を取り扱いたいのか?土地を扱いたいのか?モノを取り扱いたいのか?というところを一つずつ考えていき、自分がそうだと決めたポイントを見つけてください。
3.企業を絞ろう
さて、ここまでくれば、ある程度業界を自分で決めれたと思います。
では、やっと本題の「企業の絞り方」に入ることができます。
企業の絞り方については、いろいろな意見があると思いますが、私の考えは以下の通りです。
・自分のやりたい、希望する軸と一致してそうか。
・将来性はあるか。
・競合他社はどこか、それと比べてその企業はどうなのか。
この3つです。
このタイミングで、自分の希望する軸を決めましょう。
例えば、「将来海外で働きたい」「法人営業をしたい」「転勤がない会社で働きたい」などです。
すべて一致していれば最高の企業ですが、一致しない場合もありますので、この中で特に自分が重視している軸はなにか?を考えましょう。
私の場合、「将来、海外で働ける可能性のある企業」というところは譲れませんでした。
次に、将来性です。
ただ、変化が激しい時代になったので、将来性があるかどうかわからないのも事実です。
しかし、明らかに将来性がない会社はわかると思います。
例えば、万年経常利益が赤字続きの会社で、しばらく回復のめどがなさそうな企業などは企業のIRを調べれば出てくると思います。
また、会社の評判について、口コミサイトで書いている人もいますのでその情報も参考にするといいと思います。
最後に、競合他社との位置づけです。
これは、よく調べないとわかりません。HPで調べてもわからないケースもあります。
こういう時こそ、説明会等で質問しましょう!
競合他社はどこか、それに比べてその会社は何番手なのか?
正直、個人的な意見ですが、上位3社で6割以上のシェアを占める業界の場合、その3社以外に行くことをオススメしません。
なぜなら、その3社が美味しいところをすべて吸い上げているので、のこりの企業は価格を下げるなりしないと取れないのです。
そうなると、自然と営業利益も下がってしまうため、企業の経営基盤としては弱くなる傾向になってしまいます。
そのため、その企業の業界の立ち位置についても把握しておきましょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
このように、いきなり企業を分析するのではなく、業界全体を知ってから絞っていくことが重要です。
就職活動はあるタイミングから、エントリーシート(ES)の締め切りが一気に来ます。
準備が不足していると、とりあえずESを書いて出す、ということになり、なぜその企業を応募したのか、肉付けできないといったことに陥る可能性があります。
そうならないためにも、事前にしっかりとスケジュールを組み、前もって業界研究、企業分析を行うことをオススメします。
企業選びをするうえで、本内容が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。